ある光

アラフォーおひとりさまで両側乳がんになった私の日々

「私のことちゃんと考えてよ」

Hさんと話をした。
はじめのうちは、またはぐらかされた、結局そういう態度しかとってもらえないんだと思ったけど(今更ショックでもない)
最後には将来のことを「ちゃんと考える」と言ってくれた。
「ずっと一緒にいる」「**さんがいなかったら俺は一人になってしまう」と言っていた。
私から言わなければいけないんだったらもっと早く言い出せばよかった。何年も、何年も早く……。
「お互い歳をとったね」と言った、彼もわかってはいるんだ。

でもまた、はぐらかされるかな。
けど今まで彼の気持ちを聞くのが怖かったけど、もうあまり怖くない。こんなところまできて今更どうにも変えられないから。
この先少し強く言ったって構わない。何も変わりはしない。
そんなんで心変わりするくらいの関係ならどうせそれまでだ。
今まではそう思えなかったけど、今はそう思えている。

私の人生には今まで「私の人生を尊重したい」という覚悟がなかったのかもしれない。
主張する権利があったのに。
私が、私の人生を守ってあげなかった。

それとも、身体がこうなって、人並みの幸せが急に欲しくなっただけかもしれない。