ある光

アラフォーおひとりさまで両側乳がんになった私の日々

怖さの中にいる

母、感染11日目。
11日目以降はほとんど他人にうつす心配はないという情報を何度も読んだけど、なんとなく距離をとってしまって、朝のうちは少し気まずかった。
地獄のような12日間の反動で、午前中はほとんどベッドに伏せてしまっていた。

両親のコロナ感染中に弱気になっていたおばあちゃんに、「皆が良くなったらおいしいおまんじゅうでも買ってくるから食べよう」と約束していたので、茶葉と大福を買いに近所まで出かけた。

冬の割に気温が高い日で、一瞬真冬だということを忘れ、「これから抗がん剤治療をしながら暑い夏も、寒い冬も越えなければいけないのか」などと思った。
むしろ想定通りにそれだけで済むならいいとさえ思えた、それくらい頭の中は悲観的になっている。

おばあちゃんは、おいしい、おいしいと何回も言いながらいちご大福を食べてくれたので、それだけで今日一日の目的は達成した。

5月からのこの国が怖い。通院が怖い。
家族がいつコロナを持ち込んで来るか怖い。
そればかりを考えている。
明後日主治医に聞けることを聞くしかないけれど。